気がつけばもう明日は師走ですね!
時だけがどんどん過ぎて行きます。

11月6日、いよいよリサイタル当日です。
それまでに、各演奏家の方々と個別に合わせ稽古をいたします。

「ツボあわせ」といいまして、
古典の場合、言わば「息」をあわせると申しましょうか・・・

それに加え、今回は和楽と洋楽を繋いで頂くための作調ということがあり、
両福原先生にはずいぶんお骨折りいただきました。
また歌舞伎座出演中の清元のお師匠さん方には、行ったり来たりのご足労をおかけしました。
特に立三味線の志寿造師、立唄の美寿太夫師。

そして公演当日の昼間、舞台稽古にこぎつけました。
北村先生の生徒さん達の見学もあり、なにがあろうと本番通りに進行いたします。

朝から照明の塚本先生が「あかり」を創ってくださり、
素晴らしい空間が登場いたします。
不思議とその世界にひきずり込まれ、演じるというより「そのもの」になってゆくのです。
能楽堂が一つの森と化すわけです。

なんとプランナーでいらっしゃる塚本先生自ら調光室に入って下さいました!

大変良い感じで舞台稽古も終了し、さあ、本番を待つだけ!
漲る緊張感と、昂揚!
皆さん、本当に気を入れて下さいました。

私も最高の集中力で・・・でも気が入りすぎました。
ご覧なった方はなにも気にならなかった、とおっしゃるのですが、
私にとっては「思わぬ出来事」引き抜き(一瞬のうちに衣装が変わる)を
ス〜としたかったのに、まさに獣のように激しいものになってしまったのです。
ある意味一番の立役者、扇与一さんの後見がなければ成立しなかったでしょう!
ご門弟の一右さん、家の瑞さんありがとう!

大勢のお客さまに観て頂く中、本当に良いお舞台を
踏ませていただくことができました。
それができましたのは、「舞台」を愛し、
一緒に創って下さった素晴らしい方々のお陰です!
私の最高の「宝物」です!!