新宿から30分程の所に、女流画家の「田谷京子」さんのアトリエがあります。
玄関のドアを開けた瞬間からそこはもう小説に出てくるような画家さんのお家。

いつも展覧会でしか拝見できない先生の絵が、当然のことながらそこここに置かれていて、
ファンである私としてはいきなり心をぐっとつかまれた感じです。
しかもとてもソフトに。うかがってみれば、ご自分で全部リフォームなさったとか・・・・
天井の白、アンティークな家具、午後の光に満ちたお部屋はなんと居心地が良いことでしょう!
紅茶をいただきながらとても幸せな時を過ごさせて頂きました。

お訪ねした目的は二つあり、その一つは親友の恵美子ちゃんの新築のお祝いに
差し上げる絵を選ばせて頂くことです。
何点もの中から素敵な女性(見方によっては少年に見える)の作品に決めさせて頂きました。

そしてもう一つの目的は、
来年の4月14日に「セルリアンタワー能楽堂」にて公演が決定しました「班女ふたり」の
舞台に使用させて頂くことになる絵を、作家の堀越真先生と拝見させて頂くことでした。

私が大好きな作品を数点ご用意頂いて、その特別な香りのする世界に存在できた幸福感を
なんと表現したらよいか、うまく言葉になりません。

下界に降りたような・・・あるいは秘密の地下街から突然地上に出たような・・・
なんとも不思議な気持ちで電車に乗り、その後打ち合わせを控えていらっしゃる
堀越先生がお茶でも・・・とおっしゃって下さったので、
黄昏の中、お茶をつめたーいビールとワインに変えてふわふわと帰ってきました)^o^(