あの蟹の少年のこと覚えていらっしゃいますでしょうか?
そして「ピンポーン!事件」を。

久々にインターフォーンが鳴り、またもや母が「はーい」・・・
「あら?誰かしら」。
急いで私が玄関から身を乗り出すと、勿論誰の姿もなし。
そこでいったん隠れてもう一度覗くと、小さな姿が一人、二人・・・
そしてまたサッと隠れる。
「まて〜っ!」「おいで〜」と叫ぶと、まあまあ、3人の少年と一人の少女。

少しずつ少しずつ近寄ってきます。「お菓子食べる?」と言うと、フェンスの中に
入ってくるではありませんか。
皆小学校2年生だそうです。その可愛いことといったら!
口々に話始めるのです。
その中のおとなしい少年が、小さな声で「蟹もらった」と言うのです。
「やっぱり君か。ネ、いつもピンポンしてる?」と尋ねると、
紅一点のしっかりした感じの少女が「ううん、この子はやらないの」
どうやらあとの3人が悪戯っ子のようです。
さらに可愛いのはそのもの静かな坊や、「トイレかしてください・・・」
なんだ早く言えばいいのに。

母を含め沢山お話した末、「ところであの蟹どうした?」
「死にそうになったから帰してきた」と。
きっと川に放してくれたのでしょうね。何と優しい少年ではありませんか!
とても嬉しくなって、愛しくなって、こういう子共がいる限り地球は守っていけるかも知れない。
と涙が出そうになりました。

彼らはみな私の小学校の後輩。豊かなひと時を本当にありがとう。
今日は佳き日でした!!