3月に引き続き、18世中村勘三郎丈の襲名公演、夜の部を拝見しました。
千秋楽でもあり本当に大盛況でした。
歌舞伎を楽しむ時、「幕見」の場合は4階まで階段を上がらなくてはならないので
身軽な服装に限りますが、良いお席の時は=特に襲名公演では=「鏑木清方」の
絵のようにお洒落して行きたいものです。

私自身が舞台に立っている時、客席が華やかですととても嬉しいので、
観客として劇場に行く場合には、華やいだ雰囲気になるよう心がけるようにしています。
先月もそうでしたが、またまた興奮してしまいました。
「毛抜」の団十郎丈は、何とも大きな存在でたっぷりした演技にこちらも豊かな気持ち
になってしまいます。
「口上」は一種独特の魅力を持ち、まずこの番組から売れてしまうというのも頷けます。
なぜワクワクするのでしょうね・・・

そして、お待ちかね「籠釣瓶花街酔醒」、吉原仲之町のぱーっと派手な幕開きは、
これから起こる悲劇を思うと桜の色も切なく映ります。
勘三郎丈は誰でも言う通り本当に先代にそっくりなのですが、
見せ場の(あいそづかし)の場になる頃は、完全に「佐野次郎左衛門」になりきり、
素晴らしい演技でした。元々才能があるところに、色々な作品に挑戦されることで、
大きくなられたのでしょうね。
玉三郎丈の八ッ橋の美しさは言うに及ばずでした。

舞台がはねてからお話しがしたくて、新物好きの春先生と私は、大澤社長をお誘いして
(なかなか手に入りにくいチケットを取って頂きました)
東京プリンスホテルパークタワーのラウンジで、軽くお酒を頂きながら余韻にひたりました。