あっという間に浴衣の季節。
昔は浴衣は手ごろなお値段、家で洗えて色が落ちてもお稽古に着ていた・・・というものでしたが
最近流行りのブランド浴衣は結構なお値段ですね。
お仕立て代も高いようで、今や「木綿」が一番の贅沢品になってしまったようです。

家のお弟子さん達の何人かは、型紙買って自分で縫っています。偉いな?・・・
私は襦袢の襟付けはできるのですが、それも毎回指を刺して、人には見せられない
くらい、襟のあちこちに血がついています。母はそれを見てやり直すように言いますが、
息止めるようにして折角縫ったもの付け直すなんてできません。

ところで先日「松平健」さんの=弁慶=の舞台稽古拝見してきました。
堀越真さんの脚本、水谷幹夫さん演出。楽しかったです。
弁慶の妻だったとされる女性が「扇の的」に子供を伴って立つエピソードや、
最後に展開される「安宅の関」の描かれ方はホロリとします。

そしてレビュー、ナマ「マツケンサンバ」を初めて拝見し、ご一緒した村松英子さん
能楽士の松木さん、私のHPの管理人さんご夫妻、瑞乃さんと生徒さん・・
一同大盛り上がりでした。

帰り道、松木さんが「今日のお着物は紗合わせですよね」
その日は6月30日紗合わせ(無双ともいう)を着られる最後の日。
老舗の呉服屋さんのご主人がおっしゃるには本来は6月20日から30日の10日間のみ
着る大変贅沢なものだそうです。
絽の上に紗がかぶさっているわけですから初夏の着物としては結構ずっしりしているのですが、
見た目はいかにも涼しそうなのです。

で松木さんが嬉しいことをおっしゃってくださいました。
亡くなられた父上が、
「紗合わせの着物を着た女性には親切にしなさい、何故ならとっても希少価値を知っている人だから・・」
確かこんな様なことだったと思います。だとしたら先人の知恵は凄いですね・・・

私は白地の絽の着物に飽きて紗を染めたものを重ねて作ってもらったのですから・・・
着物は今やめずらしいものになってしまったのが残念です。
もしお家で眠っているものがあれば外に出してあげると喜ぶし、それを着てお出かけすると
親切にしてもらえること請け合いです。