「瑞扇の会」を恙なく終了しましたが、まだまだあと始末ができておりません。
ご支援頂いた皆様には、心よりのお礼を申し上げたつもりでおりますが、きっと欠落している事が多々あることと存じます。行き届かないところどうぞお許しいただけますよう、この場をお借りしてお願い申し上げます。

さて、季節はめぐり街路樹は美しく金色に染まり始めました。
ここのところ色々な舞台を拝見の機会に恵まれ、それぞれに感動を覚えましたが、
感想をのべさせて頂くエネルギーがありません。
「瑞扇の会」=班女 ふたり=に注ぎこんだ想いが、まだ心からも身体からも抜けてゆかないのでしょう・・・

夕方になって初冬の日差しが柔らかく差し込む頃、ピンポーン!とインターホーンが鳴ります。
母がは〜いと言って玄関に行くと、誰もいません。
何日かそれが続き、母も不思議に思っていたところ、ある日小さな少年の後ろ姿を発見したそうです。
そしてまたある日、私がシャワーを浴びているとピンポーン!続いてタッタッタ!と小さな足音。
玄関では母の「は〜い」。
そこではたと思い当たりました。いつかの蟹の少年。
「ね、もし蟹持って行ってくれるのなら、ここピンポンしてね」と私は言いましたっけ。
それを覚えていて学校の帰りに押すのでしょうね。
母の見た後ろ姿の描写は、私が会った少年とそっくりでした。
可愛いですね!なんとも古典的悪戯でしょう?
いつか捕まえて、「ねえ、ここに成ってるブドウ狩りをして行かない?」と声をかけたい昨今の我が家です。