=美の改革者 武智鉄二全集=と銘打ち、武智先生の映画が上演されました。
その中の一作「紅閨夢」(コウケイム)を拝見しました。
というのも花柳春先生が出演されているからです。
DVDとして貸し出し不可能な作品なので、どうしても映画館に足を運ぶ必要がありました。
一人でサッと出かけられる時間は限られているので、12:15の回でしたが、まあなんとその映画館のレトロな雰囲気・・・というか、よくぞ残ったという感じの・・・いわば昔のままの佇まいにグッときて、会場内のまばらな観客にワッときて、ちょっとドキドキものでした。

花柳春先生は20代でらしたとか・・・・美しい!!なんてものじゃありません。
土方巽さんなどと、創作「道成寺」を踊る舞踊家という設定。
そして武智夫人でもいらっしゃる川口秀子先生の美しい凄みと役の魅力!
谷崎夫人を髣髴とさせるものでした。

春先生の代表作=一中節=「松風」の初演のお稽古で、武智先生、川口先生がおっしゃっていらした珠玉のお言葉をふと思いだしました。

私自身も武智先生の「累」(カサネ)をさせて頂きました折、川口先生にお教え頂いたことが、大切な宝物として心と身体についております。

いつでも何かに挑戦!本物を知ってこそ活きるアバンギャルド精神。
もの創りをする人間にとって、なくてはならないものなのでしょう!

さあ先人の才能にエネルギーを頂いて勇気凛々で頑張らなくちゃ!!