「KAKEI」の個展最終日にやっと間に合い、素敵な時間を過ごしました。
筧 本生(かけいもとなり)画伯の個展は、いつも乍素晴らしい!の一言です。

今回は色彩も明るく、2年前とまた違ったエネルギーの柔らかな強さを感じました。
またパリで出版された初めての画集も入手出来、ご機嫌の一日でした。
ご夫妻ともとてもご健勝で、芸術家たるもの才能はもとより、健康管理の徹底が
成功の秘訣と感じました。

今回のDMにもなっている「LIPP」私の大好きなパリのギャルソンがワインを手に
客に向かっているのです。客は男性一人に女性二人、Cafeのバックには余りに
美しく輝く月。そしてその月の見下ろす街には点々と窓に燈が灯る、アパルトマン。
2階あたりから照らされた街灯が石畳を白く照らしている・・・
これは夜も大分ふけた頃合いでしょうか?

どの作品も魅力的ですが、私はやはり画面にぎゅっ!と押し込められたようでいて、
なんとのんびりした表情をしているのかと思われる人々が存在する描かれ方が好きです。
でもベニスのゴンドリエも素敵で、みなシャープな頬の線を見せていたのが印象的でした。
白トリュフを食べている親子(母と息子)も脳裏から離れません。

画集の解説の日本語訳の中で、今の私にとってジンジンと心に響いた部分を転載させて
いただきます。おもにスタイルについての抜粋です。

=前略=大学時代には画家に必要な要素である個性を持った描き方、スタイルを意識せず、
少し型どおりに描いていました。パリに来て美術館を多く訪ね巨匠の絵をいろいろ見
て、絵にはスタイルが必要なのだと強く感じました。それを念頭において無理することなく
自分のスタイルを探し続けています。
スタイルは急激に変わるものではなく自分が生きていく時間と共に少しずつ変化して作られてい
くものだと思います。
意識しすぎるでもなく意識しないでもなく、非常にデリケートな意識だと思います。
(筧画集より)

私も今回の公演で、少しスタイルを意識できたかな・・・と感じました。
3才から踊り初めてやっと・・・・です。
道の遠さにあらためて驚きの意識を持ちました。
頭がロゼに染まったような、とても心地良い黄昏でした。
これもステキに輝く絵画芸術に接した幸せのお蔭です。