またまたお花の「蘭」のお話ですが、
2年目と3年目のものが、可愛い蕾をつけているのを発見しました。
日に日に膨らむ若緑の花芽は、それはもう愛しく毎日「いい子いい子」しています。
放任主義の親が、できの良い子を自慢するようなものですね。

さて、自慢といえば大切にお稽古をつけている未就学児童のお嬢ちゃんと坊ちゃんが、
2年続けて第一志望の幼稚園にお入学を果たされました。

古典芸能である日本舞踊を学習しているということが、少なからず好影響を与えたとは、気遣い深いご両親の弁。
まずはご本人とお家の素晴らしさなのですが、私としてもとても嬉しいことです。

小さいお子が、着物に着替えて舞台の下手から上がり、お扇子を前において、
「お願いします」
「ありがとうございました」
とご挨拶してまた下手から降りる。

そして次に待っている人に、
「お先に失礼しました」
とお膝を付いてのご挨拶。なんとも微笑ましく見よいものです。

勿論3歳児ですからお舞台上では遊んでいるようなもの。
でもしっかり私の言うことはキャッチしているのです。

お稽古はまず「なぞる」こと、すなわち「真似」から入ります。
左右逆だったりしていても自然に同じことができるようになります。
可愛いのは私と対面して「芸」の神様にご挨拶ね・・・と
言って始める時にわざと「おやすみなさい」などという時。
すっかり遊ばれているのはこちらでして・・・

子供の吸収力は素晴らしいですね。
忘れていた色々なこと思い出させられるひと時です。
それもこれも芸あればこそ。
今日も感謝でした。